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原稿の日々

最近たくさん原稿に触れているせいもあって、思うことがアル。

いろんな人が描く絵は人それぞれに違って個性もあるし、当然上手下手もある。
プロは当たり前のように上手です。
特にうまいと思わないようなプロでも、普通に見えるというのはそれだけでかなりの腕前がある証拠なのです。下手だとデッサン狂いがかなり目立つから。
仕事として描いてみて、自分の描けなさに愕然として、そこで初めて普通だと思っていた絵と自分のを比べてその差を思い知る。自分が上達すればするほど、うまい人のうまい部分が分かってきます。
下手なときはそれすらもよく分からんかった。

でも、最近ふと思う。


上手な絵と、魅力的な絵は違うんだな、と。




石ノ森章太郎さんの絵はデフォルメされてようが、人間としてありえない人が出てようが、とにかく魅力的。
ああいう絵でも、実は石ノ森章太郎はかなりデッサン力がある。(ああいう絵って言うのも失礼ですが)
資料として見ていて、あんなにデフォルメしてある絵なのに、きっちりと体にパースが取ってある。かなりしっかりとかかれてるのに感心してしまった(これまた失礼ですが)

魅力的な絵は当然のごとくうまさも必要なのかもしれない。
けど、それだけじゃないよなぁ。



確かにうまい人は、地味なところまで細かくうまい。

身近にものすごくデッサン力の点でうまい人が居る。
でも、絵の魅力は?と聞かれると・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うーむ、なのである。
もちろん好みってのがかなり関係してるんだろうけどさ。
その人よりデッサン力がちょっとおかしくても、どう考えてもこのポーズはないだろうと思えるような絵を描く人でも、手の長さが変です・・・と思うような場合でも、逆に迫力があったりかわいげに繋がったり、とにかくひたすら顔がかわいいだのカッコイイだので、許せてしまう。

こういうのも人徳??になるのだろうか。絵徳????


魅力的な絵を描けるようになるには一体どうしたらいいんだろう。


今まで正直絵に関心がなかったのですが、最近ようやく絵に関心を持ち出しまして、そんなことをつらつらと考えてしまったのでした。
どうであれ、とにかくたくさんの量をこなさなくてはならないのは確かなんだけどね。

by nanamako | 2006-03-17 03:02 | 原稿の日々